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  • 執筆者の写真まじかる先生

MAJICALU抱っこ紐ができるまで 2

理想の抱っこ紐を求めて、始まったオリジナル抱っこ紐作り。


子どもが寝た後、自宅のミシンでカタコトと試作品を作っては試し、また違うものを作ってみるという作業でした。


同じ悩みをもつママ友さんにも作ってあげてみたりするなかで、ある日ふと思いついたのが、スリングを2つクロスにする構造でした。


これは、なかなかの着け心地で長時間抱っこをしても痛くならず、密着感もあり、子どもの足もしっかりキープできたので、結構長く使いました。


しかし、生地が織布だったので、子どもの足がすれて痛そうだったのと、スリングのリングでいちいち調整しないといけなかったのが課題点でした。


そんなある日、またふと思ったのです。


ベビーラップのように伸縮性のある生地でクロスタイプの抱っこ紐を作れば、いいんじゃないかと。


調べてみると、二つの輪をクロスにしているベビーラップのような抱っこ紐は販売されていたのですが、どれも欧米製でした。


このタイプの抱っこ紐は、生地が伸びると赤ちゃんが下がってしまい、そのよさが半減します。欧米製のものは、サイズ展開的には日本人には大きいものが多いように感じました。


そこで、クロス部分を固定して、さらに日本人女性のサイズに合ったものを作れないかと思ったのです。


まずは、市販のニット生地を買って、サンプルを作り試してみました。


すると、使いやすいし、楽だし、これはいい!!と。


子どもと一緒に外出していると、抱っこ紐が合わなくていくつも買っている方がいたり、同じように腰痛肩こりに悩むママが多いことを知りました。


そこで、一度私の作った抱っこ紐がそんなママたちにも効果があるのか気になったのと、とにかくちょっとでも楽なってくれたらなあとの思いで、みなさんに作ってみることにしました。


作ってお渡しするとかなりの好評で、それを見たほかのママたちも作ってほしいということだったので、これはもしかしたら、世の中の多くのママたちも欲しいものではないのかと思ったのです。


そこで、これを商品化する仕事を立ち上げることにしました。




ちなみに、私の本職は形成外科医なわけで、子どもが6ヶ月の頃から非常勤医師として週2で仕事をしています。


今も医師として勤務はしながらも、空いた日にちで商品化をすすめてきました。


小児科医でも、整形外科医でもないけれど、実際子どもを育てながら感じたのは、医療とママとの距離が遠いことでした。


医療知識があれば知っていることでも、世の中のママたちはただでさえわからないことだらけの子育てでいっぱいいっぱい。


仕事をしていなければ、毎日一人で子どもと過ごすことも多いわけで、精神的に苦しいものだと思いました。


だからこそ、将来的には、医師としてのネットワークや知識を活かして、子育てが少しでも楽になるような、そんな活動をしていきたいと考えています。


MAGICALU抱っこ紐は、そんな活動の最初の一つとして、”今、できること”としてスタートしました。


もともと、手先が器用(自分で言うのもなんですが笑)だったことで、形成外科医になりましたが、形成外科のデザインを考えて、切って、縫うという仕事は、存分に活かせたのではと感じています。


つづく


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はじめまして、MAGICALU抱っこ紐の産みの親、岡田愛弓と申します。 私は、出産するまでは形成外科医として病院勤務する医師でした。 出産を機に転居などもあり、いったん仕事をやめて子育てに専念。 子どもと1日中一緒にいれる幸せと同時に、精神的にも肉体的に大変なことを初めて知り、 世の中のママたちの苦労を実感しました。 そんな育児生活では、数ある育児アイテムが役立っていたのですが、抱っこ紐だけは満足

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